公正で調和の取れた職場環境へのシンガポールの取り組み
公正で調和の取れた職場環境へのシンガポールの取り組みに関するニュースレターを発行いたしました。こちらの内容は、以下のリンクよりPDF版でもご覧いただけます。
公正で調和の取れた職場環境へのシンガポールの取り組み
2023年11月
One Asia Lawyers Group
Singapore office
弁護士(シンガポール、日本、ニューヨーク(アメリカ))
栗田 哲郎
シンガポール弁護士
Victoria Wah
シンガポール政府は、この度、「職場の公正性に関する法律」【Workplace Fairness Legislation】と呼ばれる新たな雇用法を来年導入するため、「職場公正に関する政労使委員会」【Tripartite Committee on Workplace Fairness】による最終勧告を受け入れました。
この法律は、シンガポールが長年にわたって築き上げてきた公正な雇用基準を定着させ、とりわけ職場公正の枠組みの主要分野を強化することを目的としています。職場の公正性に関する法律は、既存の「公正な雇用慣行に関する政労使ガイドライン」【Tripartite Guidelines on Fair Employment Practices】を補完するものであり、特に職場差別に対する保護を法制化し、現地労働者の機会への公正なアクセスを確保し、職場差別や嫌がらせを報告した使用者による報復措置から労働者を保護し、苦情処理手続きの確立を使用者に義務付け、職場差別の被害者に救済措置を提供することによって、従業員により良い保護を提供するための一歩を踏み出すものです。
最終的な勧告は、2024年に新しい職場の公正性に関する法律の一部として実施される予定です。
2023年8月4日時点における「職場の公正に関する政労使委員会」による最終勧告の要約は、こちらからダウンロードできます。
本記事は、One Asia Lawyers Singaporeのシンガポール事務所:Focus Law Asia LLCが作成したものであり、法的アドバイスを提供するものではありません。一般的な情報を提供することのみを目的としています。具体的なお問い合わせは、当事務所の弁護士までご連絡ください。