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ラオスにおける刑法典の成立について

2018年11月06日(火)

ラオスにおける刑法典の成立について報告いたします。

→ラオス刑法典について

 

ラオスにおける刑法典の成立について

2018 年 11 月 6 日
One Asia Lawyers ラオス事務所
藪本 雄登
内野 里美

1.ラオスにおける刑法典の成立について

 日本政府は、ラオスがアセアンに加盟した 1997 年以降、ラオスの法整備支援を行ってきました。民法典・刑法典の成立もその一環として、2015 年までに草案を国会に提出することを目指していました。その後、2017 年 5 月に刑法典が国会で承認・公布され、2018 年 10 月 17 日に官報に掲載、15 日後の 10 月 31 日に施行されています。

2.刑法典について

 ラオスの刑法は 1998 年に公布され、その後、2005 に改正が行われました。今回成立した刑法典には、刑法及び各法令(保険法、通信法、汚職防止法、商業銀行法、規定法、児童保護権利法、森林法、水生・野生動物保護法、知的財産法、麻薬関連法、財産法、マネーロンダリング防止法、漁業法、女性の権利及び開発法、AID/HIV 法、外国為替管理法、女性及び子どもに対する暴力防止法、人身売買防止法、サイバー犯罪防止法)の中で犯罪及び刑罰に関して規定された条項を同法典に集約したかたちとなっており、全 3 部、26 章、425 条から構成されています。